竜とそばかすの姫のひろちゃんの物語
「私はさ,”私たちの秘密“を守りたかったんだぁ」 「私たちの、秘密、ですか」 「そう、秘密秘密、私と鈴だけの、ちっぽけな秘密」 「嬉しそうで、悲しそうな表情。……笑ってるのですか?」 「わかんない。自虐の笑いかなー。鈴に...
「私はさ,”私たちの秘密“を守りたかったんだぁ」 「私たちの、秘密、ですか」 「そう、秘密秘密、私と鈴だけの、ちっぽけな秘密」 「嬉しそうで、悲しそうな表情。……笑ってるのですか?」 「わかんない。自虐の笑いかなー。鈴に...
「あなた、どこいくんですか」 「暇だし、ちょっと出かけようと思ったんだが、……くるか?」 「外は涼しそうですし、いいかもしれませんね。お洗濯ものたたんじゃうので、少し待ってください」 「おう」 おじいは履きかけていた...
ドライブしない? ってラインするのが、いつもの誘い文句だった。 彼女とは高校のころからの友だちで、大学生になってからはよく二人で夜の散歩をするような仲。 ぼくが運転免許をとって、カーシェアでよく車を借りるようになって...
これは私の物語じゃない。 能天気に柔らかく笑って、いっつもぼけぼけしてて、何も考えてないけど何もかもうまくいくあの子の物語。 可愛い子ってトクだよなぁ〜。 って、会社の自販機でいつも買うお気に入りの野菜ジュースをストロー...