迷って、立ち止まって、落ちてみる -ゆきこ先輩は今日もギャルい-
「プレゼント、見つかった?」 「わぁっ、ゆきこ先輩近いっす!」 のけぞるぼくを見て、彼女はケラケラと笑う。 細い手首にはシュシュ、ネイルは水色とピンク。 ゆきこ先輩は今日もギャルい。 そしてめっちゃいい匂いがする。 シャ...
「プレゼント、見つかった?」 「わぁっ、ゆきこ先輩近いっす!」 のけぞるぼくを見て、彼女はケラケラと笑う。 細い手首にはシュシュ、ネイルは水色とピンク。 ゆきこ先輩は今日もギャルい。 そしてめっちゃいい匂いがする。 シャ...
「うまいこと言おうとすんなって」 きっと涙目。 ぼくってダサいなぁって思いながら、ゆきこ先輩を睨みつけている。 敬語じゃないし。 ゆきこ先輩怖いから、後でぶっとばされるかもしれないなぁって思いながら。 でも許せなくて、ぼ...
男子高校生のたろうがスマホの画面を見ると、6時55分。 いつもの目覚ましの時間の5分前、うんいい感じ。 でもYOASOBIは聴きたいから、みゅーじっくアプリを開く。 頭はすっきりしていた、カーテンの隙間から天井にこぼれ落...
「りんごって、めっちゃエッチじゃない?」 あきちゃんの長い髪の毛からは、とれたてのりんごの香りがする。 「え、それめちゃめちゃキモいから私以外に言わない方がいいよ? てか私にも言わない方がいいよ?」 こちらを絶対零度の眼...