友だちの親の友だちの誕生日を祝う
増築を繰り返し、意味のわからないほど大きく、広く、複雑で、ごちゃごちゃした、旅館でダンジョンみたいな居酒屋の畳の匂い。 以前から何度か会ったことがあって、そのたびに夜遅くまで飲んでいたのだけれど、まさか誕生日を祝う場にも...
増築を繰り返し、意味のわからないほど大きく、広く、複雑で、ごちゃごちゃした、旅館でダンジョンみたいな居酒屋の畳の匂い。 以前から何度か会ったことがあって、そのたびに夜遅くまで飲んでいたのだけれど、まさか誕生日を祝う場にも...
年を重ねるごとに友だちは減っていって、ぼくはそれを健全なことだと感じていた。 友だちが減った、というのは相応しい表現ではないのかもしれない。 絶交したわけでもあるまいし、LINEのフレンドリストだって、いつまでたって...
え、本当にシラフ? ってきかれることが多かった、大学一年生のころ。 ぼくは一年間の留学を終えた後、すぐに高校を卒業して浪人生となって、一年間自宅での勉強に励んでいた。 留学中は言語の壁もあって、もちろん旧知の友だちも...