美しい言葉に呑まれて
軽はずみな願望を胸に抱えて 今日も生きる 褒めてほしい 感謝されたい 認めてくれたっていい 誰でもいいから 甘くコーティングされた優しい言葉を 私に呑ませて 呑まれてみたいの 覚えたての願望を頭描いて 明日も生きる ...
軽はずみな願望を胸に抱えて 今日も生きる 褒めてほしい 感謝されたい 認めてくれたっていい 誰でもいいから 甘くコーティングされた優しい言葉を 私に呑ませて 呑まれてみたいの 覚えたての願望を頭描いて 明日も生きる ...
考え過ぎてしまうことが何の腹の足しにもならないことは、考え過ぎてしまう人たちにとっては周知の事実だった。 多分、考え過ぎてしまうような人が、鬱になるのだろう。 文豪が考え過ぎた挙句の果てに死を選んだように。 人を...
グランピングに行こう、と誘われたのは1月の冬真っ只中だった。 中学の頃からの友人は、半月に一回は会う仲で、一緒に飲みに行ったり、シーシャが好きという彼についていって吸ったり。 あまりお酒を飲まないこともあってか、彼と...
苦手な人はあまりいないと自分では思っていたのだけれど、過去振り返ると、なんだかなぁ、少し苦手だなと思うのは、愚痴を言う人が多かった。 愚痴を言うことは悪いことではない。 あれが嫌だ、これが嫌だと、あの人のここが嫌い、...
そういえば僕が異世界で勇者をやっていた頃、その世界では珍しい銀髪のハーフエルフが、裏路地で暴漢に絡まれているところに出くわしたことがあった。 瞳は紫がかっていて……、 ってそんなわけあるかぁ。 そんなわけあるかぁ⤴︎...
「さびしい?」 「ううん」 「……そっか」 かなはゆうたくんの隣に、そっと座った。 彼のその小さな肩は、震えているようにも、いないようにも見える。 「つらい?」 かなは、小さな子どもに対してどう接すればいいかわから...
「え? 今なんて?」 まなかは手に持っていたダークモカフラペチーノのトールサイズを危うく落としそうになった。 彼の言っていることがわからなかったから。 「だからぁ」 少し苛立ちの滲んだ顔を空に向けてから、こちらを見...
夏と冬、2年ごとに開催されるオリンピックよりも高頻度で、ぼくは熱を出すか、点滴を打つ。 姉から先日、ようすけは定期的に熱を出すものね、と言われてはっとさせられた。 はっとさせられた、というか、ふっと気づいたというか。...
よいは過ぎ 密かに光る おぼろ月 慣れぬ横顔 ただ紫煙を追う 泡はじけ 毛先の跳ねる 星月夜 解けた髪に 流れ星を見る 熱つらし 陰性さりとて 薬なく 薄れゆく意識の中 キングダムを観る
美しさ 遠く見つめる 透かし百合 大地に燃ゆる 黒き太陽の目 波の音 雨あし強く かき消され 冬凪焦がれし 白吐息の君 夏冬や 季語もわからず ググりたり 春秋及ばず アレクサお休み