人生をペアでもっと面白く、PairStylesのようすけです!
4億ダウンロードを突破した、世界190ヵ国の人とビデオでランダムに繋がることのできるアプリAzar(アザール)を語学学習のために使ってみました。
アザール アプリで検索すれば色々情報が出てくるかと思いますので詳しくは調べていただいて…、簡単な説明だけすると斉藤さんの世界ビデオ版です。(斉藤さんもビデオできるのかな?)
とにかくランダムにマッチが始まって、その場で知らない人とビデオ通話が繋がります。
性別や住んでる地域、国などを指定するには課金をする必要があるけど、基本は無料で繋がることができるし、一度繋がった相手とは友だち申請をすることで再度チャットや電話ができます。
大学では英米文学科だったにも関わらず、現在は英語を使う機会がまったくと言っていいほどなくなってしまったぼくは、自身の英語力向上のためにも外国の友だちを作ろうと思いAzarを半日使い倒してみたのですが…、なかなか衝撃の展開になったのですべてお話をしたいと思います。
手軽に外国人の友だちがほしい!
お金をかけずに外国語を話せるようになりたい
と考えている方に向けて、Azarはおすすめかどうか? をお伝えします。
結論:おすすめしません
いきなり結論ですが、手軽にとか、お金をかけずに、と思ってこのアプリを使おうと思っているのならやめた方がいいです。
ぼくは男で、半日しか使っていませんが、ギリシャ在住のおじさんに「君可愛い顔してるね、お尻を触らせてくれ」と言われ、下半身を見せられました。他にも最初から色々やってるおじさんで、ぼくはそれに気づかずに10分ほど会話を続けてしまったのですが、後から理解してめちゃめちゃ怖かったです。
そんな変態は100回マッチして1回とかなので確率的には高すぎないとは思いますが、注意しましょう。
とはいえ、おすすめしない理由はそこではないので、半日のアプリ使用の様子を交えながら説明していきたいと思います。
土曜の深夜2時に開始
夜道を歩きながら、ふと思い立ってビデオチャットアプリを使ってみた。
説明も特にないので最初はやり方がうまくわからず、突然マッチをし始めて、気づいたら知らない国の知らない人がいた。けれど5秒後には画面は切り替わって、次のマッチを探し始める。
そこから何度も同じようにマッチしては5秒で切られ、マッチしては5秒で切られる、というのが続く。
ようやくマッチしたのが日本の秋田に住むウズベキスタン人のおじさんで、現在はquarantine(コロナの隔離)で3日間外に出られないだの、日本車の買付のために来ただの、英語でお互いの話をしばらくして電話を切った。たぶん15分くらい話していた。
なんだこれ面白いな〜、もう1人だけ話そうと思って出会ったのが、ドイツ人の17歳の女の子だった。
顔は見えず、画面には天井が映し出されていたのだけれど、彼女は丁寧に会話をしてくれた。
ドイツのドレスデンに住んでいるということ、明日はいとこの誕生日を祝うこと、このアプリは変な人が多いということなど、15分くらい話したところでインスタグラムのアカウント名をきかれて、電話は終わった。
この時点でぼくはずいぶんと感動していた。よくわからない場所にいるよくわからない人と繋がって2人で会話をするということが、とてもとても不思議だったし、いろんな人と気軽に英語で会話できるのはすごいことだと思った。
土曜の朝11時、再びスタート
マッチしてもまったく会話ができない。
Hi, how are you doing?
ってたぶん30回以上言った。
いくらビデオ通話が始まっても、退出されることがずっと続いた。
マスクをつけながら顔を映していたのだけれど、体感では利用者の9割以上が男性で、きっと女性と話したいからなのか、ぼくと会話をしてくれる人はまったくいなかった。
よくわからない国のよくわからない言語で、若い男の子にわーーって言われたかと思えば、ヨーロッパあたりのおじさんが顔をどアップにして無言でずっとこっちをみてきたり。
1時間半ほどやってようやく会話ができたのは茨城県に住むという、これもまた中古車を仕入れにきたインドのひげおじさんで、日本には四年住んでいて日本が大好きなことと、妻や子どもは故郷にいて1年に1回しか会わず、今は足をケガしていて病院にいるのだと教えてくれた。ケガした足と病室をみせてくれた。いや、病室でビデオ通話するのはどうなんだ。
その後、日本の人の30代くらいの男性とマッチすることが何度かあったけれど、みな車に乗って運転している人ばかりで、すぐに退出されてしまう。
語学学習のためのペアづくりをするという目標には遠くおよびそうになく、もうこの時点で心は折れかけていた。
お昼休憩後、14時から再開
退出を繰り返されながら、レバノンに住む「声がらがらで何言ってるのかわからないレバノンのおっちゃん」や、「ゴリゴリにセクハラしてめちゃめちゃ気分悪くしてくるギリシャの変態おじさん」、「横になりながらチャットを自動で翻訳してくれる機能を使って、このアプリは恐ろしいという話をしてくれたタイのおばちゃん」など、クセの強い人ばかりがいた。
時間帯のせいか、インドやトルコの人とのマッチが多く(ドイツなどは朝6時だからやってる人がいない?)、会話がうまくできないために退出されることが多かった。
ここまでの印象でわかったことは、そもそものおじさん率の高さと、おじさんは変な人が多いということ。
かなり偏見もあるし、優しく話してくれるおじさんもいたけれど、もし不快な気持ちを避けたいならおじさんとはあまり会話をしない方がいいのかもしれないと思った。
まあ、最初の5秒でやばいかやばくなさそうかはだいたいわかるので、会話ができなさそうだと思ったらすぐに退出すればよいだけの話だけれど。
しかも若い男性とのマッチのときはほぼ必ず相手に退出されていたので、自分が女性だった場合に若い男性からどんなことをされるかわからず、女性はおじさんに関わらず注意が必要かもしれない。
まともな会話:イケメンサウジアラビア人とベトナム人の女の子
マッチを試みた回数は100回を超えるけれど、その中で楽しく会話をできて、英語で会話する友だちとしてまた話したいと思えたのは深夜2時のドイツ人の17歳女の子と、15時くらいにマッチしたサウジアラビア人の26歳男の子だけだった。
サウジアラビア人の男の子は現在大学院に通っており、Friends with benefits(セフレ)が3人いることや、その国の文化、日本について知っていることなどを教えてくれた。
「このビデオチャットアプリでぼくみたいに礼儀正しい人は他にいないと思うよ」
「アプリは暇つぶしと英語を練習するために時々使うんだ」
と教えてくれた彼は事実とてもフレンドリーで話がしやすかった。
他にもきちんと会話をしてくれた、日本の福岡県に住んでいるという20歳のベトナム人の女の子もいたけれど、日本語が勉強したいらしく、会話は日本語だけで行われたので、残念ながら目的とは違かった。
おすすめしない理由:手間がかかりすぎる
手軽に外国人の友だちがほしい!
お金をかけずに外国語を話せるようになりたい
という目的で考えた時、Azar(アザール)というアプリには手軽さはありませんでした…。
とにかくまともに会話をしてくれる人を見つけるまでに時間がかかりすぎます!
自分自身が男性だからというのもあるかもしれないけれど、むし女性だと気分悪くなるような嫌がらせとかも起きそうで(実際、女性ユーザーから話をきいたところ変な人とマッチすることは少なくないらしい)、なにはともあれ根気と時間と体力が必要だと感じました。
また、話が面白くないと思われたらすぐに退出されてしまうので、ある程度の語学力、コミュニケーション能力が必要で、外国語の勉強のためにアプリを使うのは難しい気がします。
それだったら外国人のよくいるようなバーや、格安でできるオンライン英会話教室などに行った方がいいかもしれません。
上記の理由から語学学習のためのペア探しにこのアプリを使うことはおすすめしません。
一応良い点も
ここまで悪いところばかり挙げてしまいましたが、Azar(アザール)の良い点も。
とにかく始めるのが簡単。
ぱぱっとアカウント登録をしたらすぐに始められて、特に設定することなく世界中の人と繋がることができるのでめちゃめちゃ手軽で、非日常を味わってみたい、とか、暇つぶしに世界の人と話してみたいとかだったら、無料だしアプリを入れてみても損はないと思います。
今回は検証のために世界仰天セクハラ変態おじさんの奇行に10分以上も付き合って会話を続けましたが、自分の身と心を守るためにも明らかに変な見た目してる人やビデオ通話10秒経っても会話が進まない人は積極的に切っていった方がいいでしょう。