エモいものしりとりで物語る

エモいものだけで続けるしりとりのこと。

 

から始めよ。

あの日食べることのできなかったチョコバナナ

 

夏の花火大会

 

生き別れの兄弟

 

意味深な幼馴染との再会

 

いたずらっぽい目でウィンクするアイ

 

いや誰だよそいつ全然エモくない

 

いやがる彼女をヤンキーから助けた路地裏での出会い

 

いつからそんな物語調になったのかがわからない

 

いずれお前も真実にたどり着くと言った父の他界

 

いったいどんなシチュエーションなの? てか父死んだし。もうやる気ないならいいよ、やめよ。何その目? まだ続けたいの? うん、じゃないよ。うなずくな、子どもみたいに。い、がいいんだろ? いいよ、おれも本当は続けたい、い

 

いやそれエモくない。

 

いいから! い!

 

いつも君のこと見ていたと悲しげに言うアイ

 

いいなあ! アイ便利だな! 毎回い、で終わらせられるじゃん。

実はアイは幼馴染で、ようやく再会を果たした感じなのかな? くぅう、アイ!

 

いやちょっと待って。

お前だけしりとりじゃないんだよな、さっきから。

文が長すぎて、しりとりでもないし、エモくもない。

 

いいから! い、で縛ってるんだから続けてよ、お願い。

 

いじめにあっていたぼくを救ってくれた存在

 

いつ終わるんだろうなあ、これ。絶対きれいに終わらない気しかしないんだけど。

うん、終わる気がしない。

 

生きて、と言って現世から消えた彼女の優しげな瞳が頭から離れない

 

生き別れの妹だとなぜ伝えてくれなかったのか、…ぼくにはわからない

  

いつもぼくの隣で、心無いいじめっ子から守ってくれていたのは君だったんだね、アイ

 

一族の背負った呪いから守るために陰ながらぼくのそばにいるだけでなく、自らの命を犠牲にすることで呪いを断ち切るなんて、そんなこと、頼んだ覚えはない(涙)

 

一緒にいたい、それだけだったのに

 

日曜は花火大会があるよ、アイがすげえ好きだったやつ。兄ちゃん、あの日約束してたのに、すっぽかして友達と遊びに行ってさ、お前の大好きなチョコバナナ、買ってやれなかった。ごめんな、アイ。ほんと、ごめん

 

 

エモい。

 

 

 

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