凛とした人という言葉が頭から離れない

凛とした人、ときいて何を思い浮かべるだろうか。

毅然とした態度、強い気持ち、くっきりとした輪郭には、揺るぎない自分らしさがあるように見える。

凛とした人、と言うと、かっこいい大人の女性のイメージがでてくるけれど、男性を想像することができないのは僕だけだろうか。

 

凛とした人の対義語

ふわふわ

優柔不断

お喋り

元気

 

自分の世界観があって、それを押し付けるつもりもなくて、どこかで諦めに似た感情を抱いていて。

そんな人のことを、凛とした人と呼ぶのかもしれない。

 

どんな人がパートナーだったら嬉しいかという質問をされることがたまにある。

そしてそれは、とても難しい質問だった。

正直に言えば、

よく物事を考えていて、その物事に対して自分なりの意見を持っていながら、でもどうでもいいと思ってしまえるような楽観性もある程度持ち合わせている人なんかが、男性女性関わらず素敵だなと思う。

自分も、そんな人間になりたいと常々思っている。

 

けれど。

よく物事を考えていない人というのは、そんなに多くない。

みんなある程度考えて、考え込んでいて、ただ、それを言語化したりとか、あえて他人に伝えたりだとかをする必要性を感じていないがために、あたかも物事を考えていないように僕らの目に映るだけなのだと、そう思う。

 

そして。

自分なりの意見を持つことと、それをどうでもいいと思うことの強さは、相反する。

意見に対する自分の思いが強ければ強いほど、どうでもいいだなんて思えなくなって、言葉が強くなってしまう。

そこのバランスは、とにかく難しい。

そこのバランス感覚が限りなく近くて、ほどよく共感できるような人が素敵だと思うけれど、言葉にするのは随分無理があって、結局、よく笑う人が好きです、とかありきたりなことを言ってしまう。

 

凛とした人。

あえて誰かに、「凛とした人が好きです」と言うつもりはないけれど、最近聞いたこの”凛とした人”という言葉が、頭を離れずにいた。

凛とした人。

ほどよいバランス感覚の上に成り立っているような、そんな美しさを覚えた。

他人と一線を引くことができる人。

自分自身もそんな、凛とした人になりたいと、心から思う。

その美しい生き方に憧れて、今日も背筋を伸ばした。

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