家家滅相もございません
親や兄姉を含む我が家の仲がいいかは、客観的には判断しづらい。 ぼくが中学生に上がるころには、家族みんなで旅行に行くことはなくなっていて、母と二人で出かけることが多かった。 母に連れられて一緒に山登りに行ったり、温泉に...
親や兄姉を含む我が家の仲がいいかは、客観的には判断しづらい。 ぼくが中学生に上がるころには、家族みんなで旅行に行くことはなくなっていて、母と二人で出かけることが多かった。 母に連れられて一緒に山登りに行ったり、温泉に...
秋色の服をまとって、歩道で一人スキップしてみる。 新しいことが見当たらない。 10代だったころは、歳を重ねるごとに先輩や後輩などの自分の立場が変わって、どきどきして、嫌気がさして、もうたまらなかった。 コーヒーの中の...
え、本当にシラフ? ってきかれることが多かった、大学一年生のころ。 ぼくは一年間の留学を終えた後、すぐに高校を卒業して浪人生となって、一年間自宅での勉強に励んでいた。 留学中は言語の壁もあって、もちろん旧知の友だちも...
一人で歩く時の外の世界は、色をなくす。 そもそも、ぼくは一人で外にいることを好まない。 食材調達のスーパーや時間を潰すためのカフェなどは行くけれど、それ以外の買い物や個人の用事などは、すべてネットで完結する。 Ama...
人に訊かれて困る質問の一つに、 「あなたの好きな人のタイプは?」 というものがある。 ただ、ぼくはよくその質問をする。 誰一人として、優しくない人や、素直じゃない人、面白くない人を好きだと言うことはない。 つまらない...
言葉が湧き上がるというよりかは、絞り出すというのが近い。 仲の良い友達と会うことのいいところは、特別何をやるかを真面目に考える必要がないところにある。 ご飯を食べてもいいし、ドライブにいってもいい。 ただ逆に言えば、...
思考が定まらない。 エモい言葉を綴りたいという浅はかな考えだけが、ぐるぐる、ぐるぐる。 夜寝る前でもなく、たぶん21時ぐらいの中途半端な夜の時間に、ふと不思議な感覚に襲われることが多々ある。 「あれ、今って二千何年の...
小学3か4年生くらいのときに別れてしまったのですが、ぼくには幼なじみの女の子がいました。 幼なじみの定義は難しい。 思うに、幼少期を共に過ごした、家の近い友だちのことをそう呼ぶのではないでしょうか。 漫画やアニメ...
ぼくのイケメンの友だちに4,5年ぶりくらいに会ったのだけれど、めちゃめちゃ重みが増して、エロくなっていた。 10代の頃は、かっこいいけれど、どこか浮ついているイメージがあった。 綿毛みたいに、ふわふわと頼りなく飛んでいっ...
年下の友人に、会話のテンポを作るのが上手な子がいる。 失礼ながら、最初出会ったころはドジっ子なイメージが強くて、素直でおバカな人なだけだと思っていた。 彼女は、同意するのがうまい。 人が肯定してほしいところを捉えるのが上...