君の名は。(主題歌)は、RADWIMPSが手がけた4つの劇中歌を指す

どうも、PairStylesのようすけです。

 

ぼくは大学のレポートの題材にするくらい「君の名は。」が好きです。

課題は”アニメ・絵本に関するWikipediaをつくること”で、”君の名は。(主題)”についてのWikipedia風のレポートを作成しました。

君の名は。」のBlu-rayBOXを持っていたので、主にそれを参考にしました。

じぶんで言うのもあれですが、なかなか面白いものができたと思うので、記録として残しておこうと思います。

せっかくなので、公式のMVも差し込んで、いつでも見返せるように、みやすく体裁を整えました。

ビジュアルコメンタリーで話していた裏話など、色々あって楽しかったです。

 

君の名は。(主題歌)

 

君の名は。(主題歌)

 

日本のロック・バンド、RADWIMPSが手がけた楽曲

君の名は。(主題歌)は、RADWIMPSが手がけた4つの劇中歌を指す。

 

制作

RADWIMPSは、2016年8月26日公開の新海誠監督の長編アニメーション映画『君の名は。』ですべての劇中音楽を担当しており、映画で使用された劇中歌は全部で4つである。すべての劇中音楽を収録してあるアルバムが2016年8月24日に、EMI Records(ユニバーサルミュージック)から発売された。

2017年に映画が北米とカナダでも公開されるにあたり、野田が「前前前世」「夢灯籠」「スパークル」「なんでもないや」に英語詞をつけた。

RADWIMPSが劇中音楽を担当することになった理由は、実現可能かどうかは別にして音楽を担当してほしい人はという問いに新海誠がRADWIMPSと答えたことによる。オファーを受けたRADWIMPSはバンドとして新しい挑戦を求めていたため、バンドが劇中音楽をすべて手掛ける今までにあまり例のない試みを快諾した。

「前前前世」「夢灯籠」「スパークル」「なんでもないや」の四つのどれを主題歌にするかが話し合われたが決まらず、新海誠の提案によってすべての曲を主題歌とする方針がとられた。メンバーの桑原はこれに対して、みてくれた人たちそれぞれの主題歌が見つかればいいと述べている。

 

 

 

 夢灯籠

作詞・作曲 野田洋次郎

オープニング主題歌。2分12秒と他の曲と比較してとても短い。映画では珍しく、オープニングムービーが作られ、それにあてるようにして作られた曲。夢灯籠は夢+灯籠の造語。

 

 

 前前前世

作詞・作曲 野田洋次郎

映画の予告にて最も早く楽曲解禁が行われたため、主題歌4曲の中でも『君の名は。』を代表する一曲となっている。本曲はオープニングでもエンディングでもなく、三葉と瀧が入れ替わりに気付いた中盤で流れている。公式ではmovie ver,original ver,English verの三つの「前前前世」が存在することになっているが、劇中で使われたものはmovie verと異なるため、実際には四つのバージョンが存在する。movie verと実際に劇中で使われた曲が違うのは、映画を作っている間に新海誠監督が映像の尺をのばすためにmovie verの「前前前世」のさらなる修正をRADWIMPSに頼んだためである。その際、書き加えられた歌詞をきいて、その歌詞を観客にきかせるために新海誠はすでに撮っていた劇中の台詞を落と(カット)した。

少年と少女が出会うという物語の一つの主題がここで終わり、二つ目の主題である少女が災害から人を救う話が始まるということを、二回目のオープニング曲として「前前前世」を流すことによって示しているのだと新海誠は述べている。

脚本を野田に渡してから三ヶ月ほどで送られてきた「前前前世」のデモをきいて、新海誠は「あまりにも興奮して、どしゃぶりの雨のなか、ずぶぬれになりながらきいています」と川村元気にメールで送ったほど、衝撃をうけた。

 

 

 スパークル

作詞・作曲 野田洋次郎

一番最初に楽曲として新海誠監督が試聴したのが前前前世とスパークル。スパークルの歌詞がなければ絵コンテの温度は変わっていたと新海誠は述べている。中盤から終盤にかけて瀧が泣きながら叫ぶシーンで使われた。少女が夢のお告げで人々を救うという二つ目の主題を強く意識させる曲となっている。だが、「スパークル」を境にして映画のシーンが二つ目の主題へと明確に移行することを示しながらも、一つ目の主題である少年少女の話が大きく存在することを、8分以上ある長いこの主題歌の歌詞が表している。

歌詞の「美しくもがく」というフレーズは新海誠にとって大きな意味を持つ言葉になった。新海誠は「君の名は。」という物語は人が美しくもがく物語であると述べたほどであり、さらには「小説版 君の名は。」の第七章のタイトルとして「うつくしく、もがく」が使われている。

 

 

 なんでもないや

作詞・作曲 野田洋次郎

物語の終わりに流れた主題歌。エンディング曲。

もう少しだけでいい、もう少しだけでいいの繰り返しの歌詞をきいて、東京の何でもない典型の景色を映像に差し込もうと新海誠は考えた。エンディングでは主人公の二人は何の運命も背負っていない青年と大人の女性となるため、永遠に幸せに暮らしましたというおとぎ話のような終わりにはならない。終わりのその後を観客に手渡すための歌として、もう少しだけでいい、という気持ちを重ねていくことでそれが一生につながるかもしれないという風に思えればいいと新海誠は語った。

 

 

人物

 野田 洋次郎(のだ ようじろう)

1985年生まれ。ボーカル、ギター、ピアノを担当。

初試写会のその日の夜に新海誠監督と川村元気プロデューサーと三人でご飯を食べにいくほど、新海誠監督に信頼されている。新海誠監督からは洋次郎さんと呼ばれている。全主題歌の作詞作曲を野田が担当した。

 

 桑原 彰(くわはら あきら)

1985年生まれ。ギター担当。「君の名は。」に声優として参加したいという希望が監督に通り、武田祐介とともにアフレコをした。劇中では神宮高校の高校生と消防団員の声をあてている。

 

 武田 祐介(たけだ ゆうすけ)

1985年生まれ。ベース担当。桑原彰とともに声をあててた。

 

 新海 誠(しんかいまこと)

音楽に合わせてコンテを書いた部分もあれば、コンテに合わせて音楽を直してもらったとこもあると述べるほど、「君の名は。(主題歌)」はRADWIMPSと新海誠がオーバーラップして作った。そのとき、野田洋次郎にこれまでコンマレベルで音楽を考えることはなかったと言われたほど、細かく要求していた。新海誠監督作品の特徴としてクライマックスに歌と映像をリンクさせて観客にみせるというものがあるが、まさに「君の名は。」そんな新海誠監督作品の特徴を最大限にまで引き延ばし、音楽と映画を同時並行で制作し、互いに影響を与えながら変わっていった作品といえる。

 

出典

ダ・ヴィンチ特集 新海誠の”言葉”

『君の名は。』の物語〜現代の物語の役割〜新海誠監督講演映像

「君の名は。」メイキングドキュメンタリー

ビジュアルコメンタリー(神木隆之介・上白石萌音・RADWIMPS)

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