あんたが出てって星星するよ
よいは過ぎ 密かに光る おぼろ月 慣れぬ横顔 ただ紫煙を追う 泡はじけ 毛先の跳ねる 星月夜 解けた髪に 流れ星を見る 熱つらし 陰性さりとて 薬なく 薄れゆく意識の中 キングダムを観る
よいは過ぎ 密かに光る おぼろ月 慣れぬ横顔 ただ紫煙を追う 泡はじけ 毛先の跳ねる 星月夜 解けた髪に 流れ星を見る 熱つらし 陰性さりとて 薬なく 薄れゆく意識の中 キングダムを観る
美しさ 遠く見つめる 透かし百合 大地に燃ゆる 黒き太陽の目 波の音 雨あし強く かき消され 冬凪焦がれし 白吐息の君 夏冬や 季語もわからず ググりたり 春秋及ばず アレクサお休み
年を重ねるごとに友だちは減っていって、ぼくはそれを健全なことだと感じていた。 友だちが減った、というのは相応しい表現ではないのかもしれない。 絶交したわけでもあるまいし、LINEのフレンドリストだって、いつまでたって...
お店を出たら雨がザアザア降りで、がっかりした自分に一番、がっかりしたのだった。 雨はあまり好きではない。 でも雨が好きじゃない自分のことはもっと好きじゃない。 映画、言の葉の庭を観たとき、雨の捉え方が変わった気がして...
どきどきしない、というのは致命的だ。 頭でわかっていることと、心が一致しないことはよくある。 どんな合理的で理屈の通っていそうなことだったとしても、違和感を覚えたり、心が追いつかないなら辞めてしまった方がいいに決まっ...
書くしかないことはわかっているのだけれど、指が動かない。 昔は何でも書くことができた。 そこに恐れはなかった。 迷いがなかった。 自分を信じていたし、自分の言葉がきちんと伝わることを疑わなかった。 でも、日々を過ごす...
最後のひとつぶだけを残すみたいな、そんな中途半端な美しさに酔っていた。 人と違うことがかっこいいとか、 あえてという言葉をあえて使うとか、 何かを考えてそうで、実際は何も考えてないのを悟られたくなくて、一応意味ありげ...
原田マハ著の「さいはての彼女」を読んだ。 美しい日本の景色と、ハーレーとツルと旅と人。 家でぬくぬくと本を読んでいただけのくせして、どこか遠くまで連れていってもらったような、そんな爽やかな気持ちよさがあった。 まるで...
親や兄姉を含む我が家の仲がいいかは、客観的には判断しづらい。 ぼくが中学生に上がるころには、家族みんなで旅行に行くことはなくなっていて、母と二人で出かけることが多かった。 母に連れられて一緒に山登りに行ったり、温泉に...
秋色の服をまとって、歩道で一人スキップしてみる。 新しいことが見当たらない。 10代だったころは、歳を重ねるごとに先輩や後輩などの自分の立場が変わって、どきどきして、嫌気がさして、もうたまらなかった。 コーヒーの中の...